『神宮寺袖子の推理帳』シリーズ2作品目。神宮寺袖子さんと俺は、休暇で温泉街を訪れていた。ニコニコと上機嫌で楽しんでいる神宮寺さんを見ている分には、とても名探偵とは思えない。年相応の少女という感じだ。そこに、「ん? 神宮寺に四ノ宮か?」と声がかかる。会ったのは八雲美雪。俺たちとはライバルとも言える関係にある同業者だ。彼女は「実は殺人事件を追っている。この温泉街でひと月前に起きたものだ」と語る。「ここで会ったのも何かの縁。もし良ければ手をお借りしたい」。神宮寺さんは「どちらでもいいかな」と言う。さて、協力依頼を引き受けるべきだろうか……?
この作品の読者にオススメ