6話構成
ストーリー回収率0%
周りが揺れる衝撃で目覚めた。何も見えない。呼吸は……できる。(生きている)。肩で大きく息をした。どうやら横たわっているようだ。(拘束されているかも)。恐怖に駆られて手足をゆっくり動かしたが、何も拘束するものはない。身体を起こしてみる。どこも痛くはない。つまり、居心地は悪くない。ただ、いつまでも《なにもない》だけだ。思い切って大きな声で叫んでみた。「誰かいませんか?」。声は闇に溶けていく。ここには、誰もいないーー。何だか眠い気もする。いや、立ってみようかな。そして……次にわたしが行うことは……?
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