3話構成
ストーリー回収率0%
俺は生まれた時から、何も変わらないこの町で、ずっと生きてきた。今も実家から徒歩数分の適当な木造アパートで、意味もなくひとり暮らしをしている。仕事は特に変わったものではない。コンビニで日中働き、帰ってきても何もすることがないので、何度も読み返している文庫本をめくってみたり、テレビを眺めてみたりするだけだ。少しだけ疲れる労働を、生きるのに必要な分だけやって、あとは気ままに過ごすだけの日々。俺はまるで変化がないこの町を、行くあてもなく歩く。すると突然、後ろから声をかけられた。その声は――?
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