神山綾が意識障害に陥って2ヶ月が経つ。診断は《ウイルス性脳炎の疑いによる意識障害》。綾を見守る梶良顕は、彼女の恋人である。2人は医大の学生同士として出会い、恋に落ちた。それから8年、梶は内科医になっている。入院した綾の昏睡状態は続き、主治医から《遷延性意識障害》いわゆる植物状態にあると宣告された。梶は神経内科医長の山路からその話を聞くが、納得できない。診断や治療法が間違っているのではと考え、独自に調べたが、内科医の梶には神経内科の専門知識が追い付かなかった。さて、これから梶はどうするべきか……？
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