いつものように幼馴染の京子と一緒に、高校に行く途中だった。――霧が出ている。都内一面を霧が覆い尽くしていて、バスも電車も止まっているという。――何処かで悲鳴が上がった。「何かが向こうにいるみたい。人じゃないよ」。そう言う京子は、霊的なものを感知し、危険を読み取る力を持っている。霧の中から、巨大なムカデの怪物が現れた。「此処から離れよう!」。近くのビルに逃げ込むと、中には4人の人間がいた。私服警官の神崎、美人だが異様な雰囲気のセナ、眼鏡で小太りの吉原、水商売風の女性アザネ。俺たちはこれから……!?
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